Bloc Party / Bloc Party E.p.
マル 2004-08-02 [朴訥音楽評]
今のUKロックシーンって、「ダンス」「ガレージ」って2択のキーワードのもとに次から次へ新人バンドが乱立する、まるで10年前のブリットポップみたいな状況になりつつあるんだけど、このブロックパーティも例にもれず、ディスコっぽいアプローチで話題のバンドです。
ワン・オブ・ゼムといってしまえばそれまでなんだけど、このバンドの特徴を強いてあげるとするなら、フランツ・フェルディナントやラプチャ―、!!!などのディスコパンク勢の「ダンス」感というよりも、どちらかというとthe musicのそれに近い。なんか求心的。あと、見た目で判断するな、とおこおられてしまうかもしれないけれど、ボーカルが黒人の割にはグルーブが弱い、というのも意外と重要な要素かもしれない。
ガチンコ感たっぷり(演奏がヘタ、というのとはちょっと違う)、かつ情報量が多くて、そこがスリリングでなんか結構聴き込んじゃう。正直言うともうちょっと馬鹿で薄っぺらくないと踊れないような気がするけど、UKロックバンドとして捉えれば(ダンスバンドとして捉えさえしなければ)今年トップクラスの人たちなんじゃないでしょうか。
あ、というかそもそも「ロック」と「ダンス」を分けてる自体、この人たちの世代的にはNGなのか。全部並列っぽいもんな。
って、お!サマソニ来るのか!
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